肥効

①苦土(MgO)の効能と欠乏時の影響

効  能

・マグネシウムは葉緑素に含有され、その生成に必須な元素。(葉緑素を構成している要素)
・炭水化物の合成と、その炭水化物が植物体内を転流(移動)するための助ける役割を持つ。
 (果実への移動)
・土壌からの燐酸の吸収及び植物体内を転流(移動)するための助ける役割を持っている。
 (細胞分裂の盛んな成長点に運ぶ)
・水稲では珪酸分の吸収が良くなり、いもち病にも強くなる。

欠乏時の影響

・葉緑素が減少して、葉は黄色くなり光合成が減じ、糖質やでん粉が少なくなる。
・落葉がひどいので、果樹などでは糖分が減り、品質が悪く、収量も低くなる。
・細胞分裂の盛んな成長点に燐酸が運ばれないために、燐酸を中心とした核たんぱく質や核酸の形成が衰え、作物の栄養生育や花芽の形成が悪くなる。

②石灰(CaO)の効能と欠乏時の影響

効  能

・有機物の分解を促進する。
・土壌の団粒化を促進する。
・土壌の酸性化を防ぎ作物の生育に必要な適度なpHを維持する。
・カルシウムは植物の細胞膜にベクチン化合物の塩として存在し、構造を維持する。
・代謝作用により出来る有機酸の過剰分の中和。
・光合成作用によりできた炭水化物の移動に関与する。
・根の先端の細胞分裂を活発化する。

欠乏時の影響

・土壌が酸性化し土壌中の微生物が減少し、有機物の分解が悪くなる。
・硝酸化成菌の作用が衰え、窒素を固定する細菌も少なくなる。
・有機物の分解が悪くなるため、団粒組織が破壊され、浸透性や通気性が悪くなり、根の伸長が阻害される。
・アルミニウムの活性が強くなり、根がアルミニウムの害を受ける。
・マンガンが活性化し、作物に過剰に吸収され、害を与えることが多い。
・作物の吸収要素のバランスが崩れるので、病害が発生しやすくなる。
・病気になりやすくなる。
・体内の細胞壁が酸性になる。また、作物の正常な生理作用が出来なくなり、病気になりやすい。
・葉で出来た炭水化物が子実への移動を妨げられる。
・細胞分裂が阻害されると、耐寒性が弱くなり、土壌乾燥や湿害の影響が大きく現れる。

苦土石灰は作物に必要な微量要素(珪酸・鉄・マンガン等)を含んでおります。